身近に音楽の趣味が合う友人がほぼいないからか、「自分の好きな曲を誰かに薦めたい!」という欲求に駆られることがよくあります。
そんな時に妄想するのが「ラジオ番組の選曲」。
「この季節ならこの曲」とか、「こんなメールが届いたらこの曲がオススメ」とか、妄想パターンにもいろいろなバリエーションがあります。
そして、ラジオ番組と言えば「企画もの」もマスト。
恋愛ソングや卒業ソングなど、定番の特集はいろいろありますが、やはりそこはちょっと変化球でいきたい。
王道を狙わないあたりが非常に自分らしいと言えるのですが、私が番組ディレクター(誰)にプレゼンしたいのは、ずばり「リズムが取りにくい曲」というテーマ。
実はこれ、意外とあるんです。
好きなのにリズムが複雑すぎて一緒に歌えない。曲に合わせて体を揺らせない。という曲。
今回はそんな「うまくリズムが取れない曲集」を勝手に企画、かつ一方的にご紹介していきたいと思います。
- 1.Radiohead「Pyramid Song」
- 2.CORNELIUS「Point Of View Point」
- 3.bonobos「Not LOVE」
- 4.「All The Same」 feat. Gretchen Parlato、BIGYUKI
- 5.Robert Glasper「Better Than I Imagined」feat. H.E.R., Meshell Ndegeocello
- 6.rei harakami「joy」
1.Radiohead「Pyramid Song」
「何度聴いてもリズムが分からない」で真っ先に思い浮かぶのが、レディオヘッドのこの曲。
・・一体このピアノはどんなリズムを刻んでいるのだ。
中盤あたりで入るドラムで一瞬「あ、こういう感じ?」とノれそうになるのですが、それも途中で変拍子になって分からなくなる。
これ、みんなはどう捉えているのだろう?と思って今回初めて検索してみたところ、この曲のリズムに関しては長きにわたって論争?が繰り広げられている模様。
ちなみに「16分の21拍子」と解説している方もおり、素人には全く理解できなかった半面、「楽器の演奏に長けた人でも分からないんだ」という安心感も得られました。
2.CORNELIUS「Point Of View Point」
コーネリアスのこの曲は、ギターがずっと同じリズムを刻んでいるのにドラムが不規則という不思議ソング。
以前、ライブ映像も見たことがあるのですが、全員の演奏がぴったり合っててすごかったです。
そしてドラムの手元を何度見ても、やっぱりどういうリズムなのか全く分からない。
でも、耳心地が良くて好きな曲。
3.bonobos「Not LOVE」
メンバーの脱退や加入を経る度に音楽性がどんどん成熟していくbonobos。
特に最近の楽曲は非常に緻密で複雑で、なんだか神々しいくらいです。
リズムが難しいー!と感じる曲は他にもいろいろあるのですが、個人的に好きで何度も聴いているのはこの曲。
中年に差し掛かって若い世代の音楽にあまりトキめかなくなった時、bonobosの音楽を聴いて救われた気持ちになったものでした。
「私にはまだbonobosがいてくれる!」と。
が、残念ながら2023年春に解散することが発表されています。
さみしい。かなしい。
4.「All The Same」 feat. Gretchen Parlato、BIGYUKI
続いては、ボーカルが絶妙にテンポをずらして歌っているらしい一曲。
大好きなドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」の挿入歌です。
歌っているのはジャズシンガーのグレッチェン・パーラト、作曲は数々のサントラや人気アーティストの編曲などを手掛ける坂東祐大さんです。
この曲は楽器の演奏もかなり複雑に聞こえるのですが、それにも増して分からないのがボ-カルのリズム感。
演奏に対して絶妙にずらしていて、一緒に口ずさむのがとても難しいんですよね。。
きっとすごくハイレベルなテンポの取り方なんだろうな。
ちなみに、歌詞の元となる原詩を書いたのは脚本家の坂元裕二さんというのはなんとなく知っていたのですが、今調べたら英詞はLEO今井さんなのだそう。
今井さんも「大豆田とわ子」のサントラの中でボーカルを務めていて、それも大変素晴らしいのです。
詳しくはこちら↓
5.Robert Glasper「Better Than I Imagined」feat. H.E.R., Meshell Ndegeocello
こちらもボーカルが絶妙にズレてる系。
ジャズピアニストのロバート・グラスパーの曲で、ボーカルは幼少時から高い歌唱力が評価される実力派シンガーのH.E.R.です。
これも彼女のリズム感がなんかすごいー。
ピアノは割とシンプルだと思うのですが、あえて微妙にテンポをずらして歌っている感じがします。
でも、要所要所でぴたっとリズムが収まるから、非常に高度なテクニックなのでしょう。
って、ここまでずっと憶測でしか書いてないな・・。
著者自身、ピアノを習っていた経験はあるのですが、音楽理論に関しては全くの無知ゆえ、アホみたいな感想ばかりで申し訳ないです!
さて、気を取り直して。最後の1曲は番外編です。
6.rei harakami「joy」
「リズムが取りにくい」のちょっと違う版として、「本拍子のつもりでイントロ聴いてたら裏拍子だった」というパターンがあります。(表現の仕方合ってるかな・・)
それがレイハラカミさんのこちらの曲。
イントロのキーボードの音が本拍子のように聴こえるのですが、打ち込みの音が加わると実は裏拍子だったことに気が付きます。
ちょっと肩透かしを食らった感じが面白いなぁと毎回思います。
ところでこちらのチャンネルの概要を見ると、ハラカミさんが亡くなったのは震災の年だったのですね。
40歳、若かったなぁ。。
以上、今回は超個人的に「好きなんだけどうまくノレない曲」をまとめてご紹介しました。
大好きな曲ばかりなので、どなたかの心に留まる一曲になれば幸いです!